仏前結婚式
当山では、新郎新婦の宗派を問わず、少人数限定(最大30名)で仏前結婚式を受け付けております。
和装で挙式をしたい、厳かな雰囲気の中で行いたい、費用をなるべく抑えたい等、施主様のお気持ちに沿えるような式典を目指します。
ぜひ一度散策がてら当山へお越し下さい。初夏は新緑が、秋は紅葉がとてもきれいです。
実際に挙式の運びとなりますと、新郎新婦と住職とで何回か事前打合せをさせてもらいます。
費用(会場費・会場設営費・式師への御礼・伴僧への御礼)は30万円です。なお、衣装費用や挙式後の披露宴に掛かる費用はご負担下さい。
仏前結婚式は、その文字の示すように、み仏の御前において、新郎新婦が将来の固い契りをみ仏に誓い合う儀式です。
従来、結婚式といえば神前結婚式か、あるいはキリスト教の結婚式と思われており、仏前結婚式というと何か珍しいものと考えがちですが、式のもつ本質や意義を思うと決して特殊なものではありません。
結婚の話がまとまることをよく「縁談が整う」といいますが、これは仏教の「因縁」という言葉からきているのです。
み仏に誓う仏前結婚式は、このような仏教的結婚観の立場に立って行われる式なのです。
式の流れ
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一、式師新郎新婦入堂
結婚式を司る式師と媒酌人に伴われた両人が入場します。
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二、上香普同三拝
式師と共にご本尊に向かい一同合掌礼拝します。
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三、式師啓白文奉読
結婚の意義を仏前にて奉読し両人の幸福を祈ります。
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四、洒水潅頂
浄めの儀式として法性水と呼ばれるみ仏の清らかな水を両人の頭上にそそぎ身と心を清めます。
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五、寿珠授与
睦みの儀式として数珠を式師様より受け互いに数珠をかけます。
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六、三帰礼文唱和
仏法僧の三宝に帰依する三帰礼文をお唱えをします。
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七、盃事
両人の三々九度に引き続き、親族固めの盃を交わし、一同そろってお祝いの盃をいただきます。
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八、新郎新婦誓約文奉読
両人が誓いの言葉をご本尊の御前にて奉読し、式師両人が押印します。
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九、般若心経
ご本尊様ご両家のご先祖様に、結婚の報告をします。
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十、黙想
新郎新婦の幸せを祈り、一同黙想します。
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十一、普同三拝
式師様と共に一同合掌礼拝し、式を閉じます。
三帰礼文
三帰依文(さんきえもん)ともいう。 三宝(仏・法・僧)に帰依することを誓願するお唱え。
・自ら仏に帰依(きえ)し奉(たてまつ)る
・当(まさ)に願わくは衆生(しゅじょう)とともに大道(だいどう)を体解(たいげ)して無上意(むじょうい)を発(おこ)さん
・自ら法に帰依(きえ)し奉(たてまつ)る
・当(まさ)に願わくは衆生(しゅじょう)とともに深く経蔵(きょうぞう)に入(い)りて智慧海(うみ)の如くならん
・自ら僧に帰依(きえ)し奉(たてまつ)る
・当(まさ)に願わくは衆生(しゅじょう)とともに大衆(だいしゅう)を統理(とうり)して一切無礙(むげ)ならん